美術展の企画

ART EXHIBITION
未来を担う美術家たち

DOMANI・明日展 2008

<文化庁芸術家在外研修の成果>
会期
2008年12月13日(土)~2009年1月26日(月)
会場
国立新美術館 企画展示室 2E

文化庁では、将来の我が国芸術界を支える芸術家を支援するため、若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野において研修の機会を提供する、「芸術家在外研修(新進芸術家海外研修制度)」を昭和42年から実施しています。
「DOMANI(ドマーニ)・明日展」は、平成9年度よりこの制度の成果発表として開催してまいりましたが、本年度より国立新美術館に会場を移して開催いたします。
今回は近年に派遣された研修生を中心に、15名の作家を紹介します。作家はこれまでの「DOMANI・明日展」に出品されたことのない初出品の方ばかりで、特定のジャンルからでなく、美術の様々な分野から選ばれました。その作品は今日の美術状況を反映し、表現領域が多岐にわたっています。会場を15のスペースに区分し、そこで各々の作家がみずからの世界を展開します。
本展を通して、美術界の明日を担う作家たちの多彩な表現に親しんでいただければ幸いです。


12月16日(火)レセプションが盛況のうちに行われました。

DOMANI・明日展2008会期中に出品作家によるギャラリー・トーク、アート・パフォーマンスが行われました。作品解説や技法の説明、制作に至るまでの作家の思いなど、現在のアートシーンで活躍する作家の生の声を聞くために、毎回大勢のお客様が来場されて熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

【作品リスト】
●中井貞次(1974年度、イタリア・スペイン派遣)
《独樹》2008年
●田中 信太郎(1976年度、アメリカ・フランス派遣)
《Basilica、あるいは無域のマリア》2002年
●原直久(1976年度、西ドイツ・フランス派遣)
《8-10134 1999/9/1 17:52 FONDAMENTA DE LE VESTE VENEZIA ITALIA》1999年
●石井 勢津子(1981年度、アメリカ・フランス派遣)
《Floating 1》1997年
●舟越桂(1986年度、イギリス派遣)
《見晴らし台のスフィンクス》2008年
●山本 富章(1987年度、アメリカ派遣)
《Delta6 ベルリンヴァージョン》2000年
●ヒグマ 春夫(1990年度、アメリカ派遣)
《DIFFERENCE》2002年 ※参考図版
●馬場 磨貴(2002年度、フランス派遣)
《Absence》2005年
●小林 浩(2002年度、アメリカ・インド・カナダ派遣)
《定言命法》2008年
●開発 好明(2005年度、アメリカ・ドイツ派遣)
《Final Packing》2003年 ※参考図版
●駒形 克哉(2005年度、イタリア派遣)
《EXIENS CUM PEGMA SURCULIS GRAMATICA AQUAM(TEMPLO FORTUNAE DAT RHETORICAE)》2008年
●伴戸 玲伊子(2005年度、アメリカ派遣)
《Holy Water》2008年
●山本 晶(2005年度、アメリカ派遣)
《実をうかす》2008年
●小山 利枝子(2006年、オランダ派遣)
《胎動》2008年
●菱山裕子(2006年、イスラエル派遣)
《いちじく》2003年