美術展の企画

ART EXHIBITION
ちひろ美術館コレクション

ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち

会期
2009年7月11日(土)~8月30日(日)
会場
損保ジャパン東郷青児美術館

絵本の中には子どもたちが初めて出会う世界であふれています。
ページをめくるたびに現れる絵とストーリーから、子どもたちは好奇心を高め、想像し、
感受性を育んできました。上質な絵本は親から子へと繰返し読み継がれ、ミリオンセラー
となって現在も愛されています。

本展では、親が子へ初めて読むファースト・ブックとして親しまれてきた松谷みよ子と瀬川
康男の『いないいない、ばぁ』を始め、ラチョフの『てぶくろ』やエリック・カールの
『はらぺこあおむし』、西巻茅子の『わたしのワンピース』など、国内におけるミリオンセラーの
絵本原画や国際アンデルセン賞などの受賞画家を含む世界の18カ国約120点を
ちひろ美術館コレクションより紹介いたします。

誰もが一度は見たことがある絵、聞いたことのあるフレーズ、心に残る一枚、そしてこれから
読み継がれていくであろう現在活躍中の絵本画家の原画作品をこの機会にぜひ
お楽しみください。

★おすすめポイント★
 本展の見どころは、なんといっても、原画の楽しさ!美しさ!面白さ!にあります。
小さなころに親しんだおなじみの絵本「いないいない ばあ」のくまちゃんたちは、
アクリル絵の具の上にガッシュ(不透明水彩絵具)を重ねることによって、絵具同士の
弾く効果で描かれていたんだ! 「はらぺこあおむし」のあおむし君は、彩色された薄紙を
切ったものを貼り合わせていたんだ! などなど、楽しい発見があり、教科書に載っていた
「スーホの白い馬」は、美しい日本画顔料で描かれていることに感動したり・・・・。
そのほかにも原画に近づいてよく見ると、米粒、パスタ、布、糸、羽など様々なものが
貼り合わされて描かれた原画がたくさんあります。
印刷された絵本とはまた違った、原画ならではの面白さを是非、会場で体験してください。(河合)

<展示風景>
会場内には、絵本の原画がずらりと並んでいます。
子ども目線に合わせて低く展示した箇所もあります。

【作品リスト】
●エリック・カール
《『はらぺこあおむし』のイメージ》1999年
●クヴィエタ・パツォウスカー
《『紙の町のおはなし』より》2000年
●ブラウン・ワイルドスミス
《『りすのはなし』より》1974年