文化庁は将来の我が国の芸術家を支援するため、若手芸術家を海外に派遣しています。専門とする分野*の研修を支援する芸術家在外研修(新進芸術家海外研修)制度は1967年(昭和42年)から実施されており、美術部門の派遣者
文化庁は、将来の日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家等が海外の大学や芸術関係機関等で行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度(旧・芸術家在外研修)」を1967年度から実施しており、まもなく半世紀を迎えようとしています。また、そうした研修の成果発表の機会として1998年から「ドマーニ・明日展」を開始し、今年度で第19回目を迎えます。
国立新美術館を会場に、天井高に恵まれた空間での大規模なグループ展に加えて、より小さな規模でキュレイションの度合いを高めた企画「ドマーニ・プラス展*」を2015年より別途立ち上げました。ふたつの企画は、文化庁の新進作家の育成プログラムの第二段階――第一段階として海外研修制度で送り出した人材を、日本のアートシーンにプレゼンする機会になることを目指しています。
第19回のドマーニ展は、国立新美術館の豊かな空間を生かし、研修を終えて比較的時間の浅いフレッシュな作家たちのショウケースとなるよう、作家のラインナップを組んでいます。絵画、写真、映像、アニメーション、インスタレーション、陶芸、メディア・アートなど多様な素材と表現、そして滞在先もヨーロッパや北米に限らず、アジアや南半球へと広がっています。「re_consider Japan」をゆるやかなテーマに、「2020」を目前にあらためて日本を考える機会とし、作品の多様な表現をお楽しみください。
※新進芸術家海外研修制度
文化庁が若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野の研修を支援する制度。1967年度以来、約3,330名を派遣してきました(うち美術部門は約1,230名)。美術、音楽、舞踊、演劇、映画、舞台美術等、メディア芸術の各分野を対象に1年、2年、3年、特別(80日間)、短期(20日~40日)及び高校生(350日)の6種類があり、研修員は海外の大学や芸術団体で実践的な研修を行っています。この制度の詳しい内容は以下をご覧ください。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/shinshin/
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出品作家(ジャンル/派遣年度/派遣国)※派遣年度順