今日、絵本は人々に幅広く愛され、様々な物語が世代を超えて読み継がれています。なかでも、話のあらすじに沿った挿絵は読者の想像力を高めるとともに、豊かな色彩や特徴ある表現を伴って、ストーリーに温かさや力強さを与えています。昨今、絵本は子どもが楽しむばかりではなく、おとなにもその魅力を存分に伝えており、お気に入りの絵本を手元に置いて楽しむ方も多いようです。
こうした絵本の原画が、専門の絵本作家だけでなく、日本画家によっても手掛けられていることは、あまり知られていません。そこでこの度、日本画家による絵本の仕事にスポットを当て紹介します。
本展ではまず、絵本原画を一作品として鑑賞いただき、そこに見られる日本画の要素や技法、そして絵本としての特性を踏まえた独特の表現などをご覧いただきます。同時に、出品画家による本画作品も併せて展示し、両作品の表現の比較或いは、そこに通底する創意を鑑賞する機会ともしたいと思います。
日本の美術界を代表する日本画家たちによる絵本挿画が紡ぐ物語とのハーモニーを是非この機会にお楽しみ頂けましたら幸いです。
(美術館ホームページより)
<展覧会カタログ(図録)>
本展のカタログを制作しました。
表紙の作品は秋野不矩《きんいろのしか》です。
絵本にみる日本画 カタログ
販売価格:1,000円(税込)
総ページ数:88項
サイズ:210×148mm
●掲載作家と絵本原画 一覧●
秋野不矩《うりひめとあまのじゃく》他2作
朝倉摂《たつのこたろう》
岡村佳三郎《海女の珠とり》
福井江太郎《駝鳥》
絵本にみる日本画 カタログと絵はがき
また、本展限定のオリジナルグッズとして、
絵はがき(画像右上)も制作いたしました。
【アーティストトーク】
■アーティストトーク1
1月20日(日)14:00~
岡村桂三郎(日本画家、多摩美術大学教授)
■アーティストトーク2
2月24日(日)14:00~
福井江太郎(日本画家)