美術展の企画

ART EXHIBITION

吉田鉄郎の近代【内覧会】

展覧会開催に先駆けて、10/31(木)に、
湯島の国立近現代建築資料館にて「吉田鉄郎の近代 ― モダニズムと伝統の架け橋」展の内覧会が行われました!



吉田鉄郎は、日本の近代建築を牽引した逓信省営繕課を代表する建築家です。
「日本的な近代建築」のスタイルを確立し、戦後の郵政及び電信建築、
ひいては日本の近代建築全般に大きな影響を与えました。

また一方、吉田は公務の合間に一人の建築家として住宅などの設計を数多く手掛け、
逓信建築よりも自由度の高い作品を残しています。
更に堪能なドイツ語を活かした著作・国際交流によって、日本の建築文化を広く欧米に紹介した業績も顕著です。

こうした多彩な活動に係る図面や著作などの資料が吉田の没後、
日本大学の子弟やNTTファシリティーズなどに譲られ、現在に至っています。
個人として手がけた住宅などは、基本図から詳細図まで一式が揃い、
そのほかプライベートな写真や書簡など、これまで公開されることのなかった初出の資料を多く含んでいます。

本展ではこれらの資料を用い、吉田の人となりやその業績を振り返るとともに、
吉田がヨーロッパの先進事例や日本の伝統を踏襲しながら目指した建築の姿を探っていきます。