美術展の企画
ART EXHIBITION
世代も作風も全く異なる二人の作家が描くアジアの神々
秋野不矩(1908-2001)は、インドを何回も訪れ、風景や人々や動物を描き続けたことで知られていますが、数々の寺院や神々の造形も多く描いています。
一方、金子富之(1978年~)は、山形県の東北芸術工科大学・大学院で日本画を学び、その後2015年文化庁新進芸術家海外研修員としてカンボジアに一年間赴きました。アンコール・ワットで知られるシエムリアップでヒンズー教、仏教などの造形美術に触れ、様々な場所でドローイングやスケッチを続けました。ヒンズー教を源流とする神々は、アジア圏で多彩なイメージに展開されていますが、それらと金子自身の日本的なイメージも加えながら独自の作品を生み出しています。
今回、この世代も作風も全く異なる二人の作家が描いたアジアの神々たちが一堂に会すのは、特別な機会となります。秋野不矩が描くおおらかで慈愛深い彫像としての神々や人々の祈りの姿も、金子富之の描く絢爛な動物の姿の神々も、見る人の心に迫ってくることでしょう。
◎関連イベント
金子富之によるギャラリートーク
日時:6月17日(土) 14:00~
会場:1F展示室
申込:不要
※詳細は、美術館HPにてお知らせします