美術展の企画

ART EXHIBITION

生誕110年 佐藤太清展

水の心象
会期
2023年7月1日(土)~8月20日(日)
※月曜日休館(祝日の場合は翌平日)
時間
10時00分から18時00分まで
※最終入館は17時30分
料金
一般:500円
会期中パスポート:1000円
高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料
共催
愛媛新聞社
会場
八幡浜市美術館 (愛媛県八幡浜市本町1-62-1 八幡浜市民文化活動センター1階)
協力
ナカダ音楽事務所
主催
生誕110年佐藤太清展実行委員会、八幡浜市、八幡浜市教育委員会
後援
文化庁、愛媛県、愛媛県教育委員会、八幡浜市文化協会、NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、八西CATV

自然から感受したイメ ー ジを独自に解釈し、詩情豊かな世界観を創出、花烏風景画を確立した日本画家・佐藤太清(1913-2004年)は、2023年に生誕110年、2024年に没後20年を迎えます。太清 の人生は、母の胎内にいるうちに父が病没、誕生直後には母も亡くす体験から始まりました。幼少期に孤独から逃れるように野山を歩き、そこで見たものを描くひとときが絵の道に進む端緒であったと、後に太清は語っています。
故郷・京都府福知山市に流れる由良川は豊かな恵みをもたらす一方、水害を発生させる暴れ川としても知られています。穏やかな自然が時に様相を変える瞬間を太清は何度も目撃したことでしょう。太清の描く絵画には、自然の美しさや生命感が込められる一方、恐怖や逃れられない死といった重層的なイメ ー ジがみられ、独自の画風が形成された礎1こは、幼少期からの自然との関わりが影響したと考えられています。本展は、太清が生涯にわたり描いた冴もに連関する作品に着目。画業70年における作品を概観しながら、水の心象表現をたどります。
また、初の試みとして、画室に遺された全絵具をサンプル化した1000色を超える色相図「太清の 絵具棚より」を会場に設置。太清自身が調合した多彩なグレーに注目しつつ、画家の眼にせまる展観もみどころとなっています。

【略歴】
1913年 11月10日京都府福知山市に生まれる
1933年 児玉希望に師事
1943年 第6回新文展において「かすみ網」初入選
1947年 第3回日展において「清韻」特選受賞
1952年 第8回H展において「睡蓮」特選•朝倉賞受賞
1966年 第9回新日展において「風騒」文部大臣賞受賞
1967年 前年に出品した「風騒」で第23回日本芸術院賞受賞
1980年 日本芸術院会員に就任
1985年 日展理事長に就任
1988年 文化功労者として顕彰される
1992年 文化勲章を受章
2004年 11月6日逝去従三位に叙せられる
平成16年度区民文化栄誉賞(板橋区文化・国際交流財団)、区政功労表彰(板橋区)が贈られる

【記念講演会】「佐藤太清の絵画ー水の心象」
日時:2023年7月1日(土) 13時30分から15時00分まで
会場:八幡浜市民文化活動センター会議室
聴講無料 先着50名様(6月13日より整理券配布)
講師:安田晴美(美術史家・福知山市佐藤太清記念美術館顧問・佐藤太清 孫)

【ミュージアムコンサート】「邂逅の響きー佐藤太清 中田喜直」
日時:2023年8月13日(日) 14時00分から15時30分まで(予定)
会場:八幡浜市民文化活動センター忠八ホール
入場料:500円(佐藤太清展の入場チケット付) 7月1日より入場券販売。
出演者:
橋本佳代子(ソプラノ・お茶の水女子大学文教育学部音楽科非常勤講師、藤原歌劇団準団員)
木下志寿子(ピアノ・新国立劇場ピアニスト、同劇場オペラ研修所講師、二期会オペラ研修所講師)

【ギャラリートーク】
日時:2023年7月15日(土)、8月6日(日)、19日(土) 13時30分から(1時間程度)
会場:八幡浜市美術館展示室
参加費:要入場料

●巡回情報
2023年9月10日(日) ― 10月22日(日) 福知山市佐藤太清記念美術館(京都)