美術展の企画

ART EXHIBITION

生誕110年 佐藤太清展

―水の心象―
会期
2023年9月10日(日) ― 10月22日(日)
時間
9時00分から17時00分まで
※最終入館は16時30分
料金
一般:220円
小中学生:110円
団体割引・障がい者割引あり
会場
福知山市佐藤太清記念美術館(京都)
主催
生誕110年佐藤太清展実行委員会、福知山市
後援
文化庁、京都府、京都府教育委員会、朝日新聞京都総局、毎日新聞京都支局、読売新聞京都総局、産経新聞社京都総局、京都新聞、両丹日日新聞社

自然から感受したイメ ー ジを独自に解釈し、詩情豊かな世界観を創出、花烏風景画を確立した日本画家・佐藤太清(1913-2004年)は、2023年に生誕110年、2024年に没後20年を迎えます。太清 の人生は、母の胎内にいるうちに父が病没、誕生直後には母も亡くす体験から始まりました。幼少期に孤独から逃れるように野山を歩き、そこで見たものを描くひとときが絵の道に進む端緒であったと、後に太清は語っています。
故郷・京都府福知山市に流れる由良川は豊かな恵みをもたらす一方、水害を発生させる暴れ川としても知られています。穏やかな自然が時に様相を変える瞬間を太清は何度も目撃したことでしょう。太清の描く絵画には、自然の美しさや生命感が込められる一方、恐怖や逃れられない死といった重層的なイメ ー ジがみられ、独自の画風が形成された礎1こは、幼少期からの自然との関わりが影響したと考えられています。本展は、太清が生涯にわたり描いた冴もに連関する作品に着目。画業70年における作品を概観しながら、水の心象表現をたどります。
また、初の試みとして、画室に遺された全絵具をサンプル化した1000色を超える色相図「太清の 絵具棚より」を会場に設置。太清自身が調合した多彩なグレーに注目しつつ、画家の眼にせまる展観もみどころとなっています。

【略歴】
1913年 11月10日京都府福知山市に生まれる
1933年 児玉希望に師事
1943年 第6回新文展において「かすみ網」初入選
1947年 第3回日展において「清韻」特選受賞
1952年 第8回H展において「睡蓮」特選•朝倉賞受賞
1966年 第9回新日展において「風騒」文部大臣賞受賞
1967年 前年に出品した「風騒」で第23回日本芸術院賞受賞
1980年 日本芸術院会員に就任
1985年 日展理事長に就任
1988年 文化功労者として顕彰される
1992年 文化勲章を受章
2004年 11月6日逝去従三位に叙せられる
平成16年度区民文化栄誉賞(板橋区文化・国際交流財団)、区政功労表彰(板橋区)が贈られる

 

【ギャラリートーク】
日時:2023年10月13日(金) 15:00~(1時間程度)
会場:福知山市佐藤太清記念美術館展示室
講師:安田晴美(美術史家・福知山市佐藤太清記念美術館顧問・佐藤太清 孫)
参加費:なし(要入館料)