美術展の企画
ART EXHIBITION
第2回天心記念茨城賞受賞者で、現在は日本美術院同人、日本芸術院会員である西田俊英は(1953- )、2023(令和5)年武蔵野美術大学退任記念展として開催された展覧会で、2022(令和4)年から約一年間、屋久島に滞在して描いた巨大絵画≪不死鳥≫を発表しました。最終的には6章の構成で全長72mになるという本作は、この時点で第2章までの約40mが完成され、展示されました。
西田が、世界自然遺産として知られる屋久島に魅了されたのは、その豊かな原生林に象徴されるように、森林が人間にとってかけがえのない存在で、その貴重な自然、そしてそこに棲む生命の営みに、画家が強く共感したからです。その稀有な自然を見つめることで作家は「人間と自然の共生」「生命の循環」をテーマにした壮大な物語を紡ぎだしました。
本展では、その後も新たなインスピレーションを交えてライフワークとして取り組む本作をさらに進化したかたちで一挙公開いたします。
スケール・内容とも前代未聞の本作は、今を生きる私たちに深い感動と思索をもたらすことでしょう。どうぞご期待ください。
■ギャラリートーク
2月10日(土)、11日(日)14時〜/松坂屋美術館内
参加費:無料
(当日有効の美術館入館券が必要です。混雑時は、入場制限させていただく場合があります。)