美術展の企画

ART EXHIBITION

生誕110年 佐藤太清展

水の心象
会期
2024年5月18日(土)ー7月7日(日)
時間
10時00分から17時30分まで
※最終入館は17時00分
料金
一般:800円
高校・大学生:500円
小・中学生:300円
会場
奈良県立万葉文化館(奈良県高市郡明日香村飛鳥10)
主催
奈良県立万葉文化館、生誕110年佐藤太清展実行委員会

自然から感受したイメ ー ジを独自に解釈し、詩情豊かな世界観を創出、花烏風景画を確立した日本画家・佐藤太清(1913-2004年)は、2023年に生誕110年、2024年に没後20年を迎えます。太清 の人生は、母の胎内にいるうちに父が病没、誕生直後には母も亡くす体験から始まりました。幼少期に孤独から逃れるように野山を歩き、そこで見たものを描くひとときが絵の道に進む端緒であったと、後に太清は語っています。
故郷・京都府福知山市に流れる由良川は豊かな恵みをもたらす一方、水害を発生させる暴れ川としても知られています。穏やかな自然が時に様相を変える瞬間を太清は何度も目撃したことでしょう。太清の描く絵画には、自然の美しさや生命感が込められる一方、恐怖や逃れられない死といった重層的なイメ ー ジがみられ、独自の画風が形成された礎1こは、幼少期からの自然との関わりが影響したと考えられています。本展は、太清が生涯にわたり描いた冴もに連関する作品に着目。画業70年における作品を概観しながら、水の心象表現をたどります。
また、初の試みとして、画室に遺された全絵具をサンプル化した1000色を超える色相図「太清の 絵具棚より」を会場に設置。太清自身が調合した多彩なグレーに注目しつつ、画家の眼にせまる展観もみどころとなっています。

【略歴】
1913年 11月10日京都府福知山市に生まれる
1933年 児玉希望に師事
1943年 第6回新文展において「かすみ網」初入選
1952年 第8回日展において「睡蓮」特選•朝倉賞受賞
1966年 第9回新日展において「風騒」文部大臣賞受賞、翌年の日本芸術院賞を受賞。
1980年 日本芸術院会員に就任
1985年 日展理事長に就任
1988年 文化功労者として顕彰される
1992年 文化勲章を受章
2002年 第1回福知山市佐藤太清賞公募美術展(全国公募)が開催(以降、毎年開催)される
2004年 11月6日逝去従三位に叙せられる

【トークショー】
日時:2024年5月18日(土) 14:00~(1時間程度)
会場:奈良県立万葉文化館企画展示室
講師:大矢紀(日本美術院同人・評議員)福田千惠(日展理事・日本芸術院会員)安田晴美(美術史家・福知山市佐藤太清記念美術館顧問)
参加費:無料
定員:150名(先着順)

【ワークシヨップ】
日時:2024年6月8日(土) 14:00~16:00
会場:奈良県立万葉文化館企画展示室
講師:小渕暁子(イラストレーター)安田晴美(美術史家・福知山市佐藤太清記念美術館顧問)
参加費:500円
定員:30名(事前申込順)※応募締め切り5月24日(金)

【ミュージアムコンサート】
日時:2024年6月9日(日) 14:00~15:30
会場:奈良県立万葉文化館企画展示室
出演者:諸岡由美子(チェロ)、岩崎宇紀(電子チェンバロ)
トークゲスト:小渕暁子(イラストレーター)安田晴美(美術史家・福知山市佐藤太清記念美術館顧問)
参加費:無料
定員:150名(先着順)

【ギャラリートーク】
・5月19日(日)14時00分頃~
・5月22日(水)15時40分頃~
・6月26日(水)15時40分頃~