美術展の企画
ART EXHIBITION
加山又造(1927-2004)は、京都西陣の和装図案を生業とする家に生まれます。幼少時より描くことに親しみ才能を発揮、京都市立美術工芸学校から東京美術学校(現東京芸術大学)へと進んだ加山は、終戦直後の混乱と伝統絵画の危機に直面しながら、ラスコー洞窟壁画、ブリューゲル、ルソー、ピカソを始めとする西欧の様々な絵画を貪欲に吸収しつつ独自の表現へと発展させ、戦後日本画の革新を担う旗手として活躍しました。
日本画の伝統的な意匠や様式を鋭いセンスで現代に甦らせ、華麗な装飾美による屏風絵ばかりでなく斬新な裸婦にも挑戦、後には水墨画にも取り組みます。その活動は絵画にとどまらず陶器や着物の絵付けなどにも及び、1997年には文化功労者に顕彰され、2003年には文化勲章を受章します。
加山の生誕90年にあたる2017年、これを記念して初期から晩年に至る約60余点によりその画業を辿り、革新的でありながら、生命感あふれる美しく華麗な日本画の世界へと誘います。
【巡回先】
・日本橋髙島屋/2017年2月22日(水)~3月6日(月)
・瀬戸内市立美術館/2017年4月8日(土)~6月4日(日)
・新潟県立近代美術館/7月8日(土)~8月27日(日)
・横浜髙島屋/8月30日(水)~9月10日(日)
・大阪髙島屋/9月13日(水)~9月25日(月)