美術展の企画

ART EXHIBITION

生誕110年 佐藤太清展

水の心象
会期
2023年4月29日(土・祝)~6月4日(日)
時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
料金
一般650円
高校・大学生450円
小中学生200円
※65 歳以上・障がい者割引あり(要証明書)、土曜日は小中高校生は無料
会場
板橋区立美術館(東京都板橋区赤塚5-34-27)
主催
生誕110年佐藤太清展実行委員会、公益財団法人板橋区文化・国際交流財団、板橋区
協賛
有限会社共済企画センター
プレスリリース
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自然から感受したイメ ー ジを独自に解釈し、詩情豊かな世界観を創出、花烏風景画を確立した日本画家・佐藤太清(1913-2004年)は、2023年に生誕110年、2024年に没後20年を迎えます。太清 の人生は、母の胎内にいるうちに父が病没、誕生直後には母も亡くす体験から始まりました。幼少期に孤独から逃れるように野山を歩き、そこで見たものを描くひとときが絵の道に進む端緒であったと、後に太清は語っています。
故郷・京都府福知山市に流れる由良川は豊かな恵みをもたらす一方、水害を発生させる暴れ川としても知られています。穏やかな自然が時に様相を変える瞬間を太清は何度も目撃したことでしょう。太清の描く絵画には、自然の美しさや生命感が込められる一方、恐怖や逃れられない死といった重層的なイメ ー ジがみられ、独自の画風が形成された礎1こは、幼少期からの自然との関わりが影響したと考えられています。本展は、太清が生涯にわたり描いた冴もに連関する作品に着目。画業70年における作品を概観しながら、水の心象表現をたどります。
また、初の試みとして、画室に遺された全絵具をサンプル化した1000色を超える色相図「太清の 絵具棚より」を会場に設置。太清自身が調合した多彩なグレーに注目しつつ、画家の眼にせまる展観もみどころとなっています。

【略歴】
1913年 11月10日京都府福知山市に生まれる
1933年 児玉希望に師事
1943年 第6回新文展において「かすみ網」初入選
1947年 第3回日展において「清韻」特選受賞
1952年 第8回H展において「睡蓮」特選•朝倉賞受賞
1966年 第9回新日展において「風騒」文部大臣賞受賞
1967年 前年に出品した「風騒」で第23回日本芸術院賞受賞
1980年 日本芸術院会員に就任
1985年 日展理事長に就任
1988年 文化功労者として顕彰される
1992年 文化勲章を受章
2004年 11月6日逝去従三位に叙せられる
平成16年度区民文化栄誉賞(板橋区文化・国際交流財団)、区政功労表彰(板橋区)が贈られる

【プレス内覧会】
日時:2023年4月28日(金)14:00~16:00(受付 13:45~)
※ご参加をご希望のプレス関係者の方は下記までご連絡をお願いします。(4月26日まで)
mail : avo-shou.pr@ktd.biglobe.ne.jp
tel : 03-3485-7866 (平日10時~18時まで)

【ミュージアムコンサート】「邂逅の響きー佐藤太清 中田喜直」
日時:2023年5月13日(土)17時30分から18時30分まで
会場:2階展示室
入場料:無料(展覧会の観覧料は別途必要) 先着30名様(17時より整理券配布予定)
出演者:鎌田滋子(ソプラノ・日本オペラ協会会員・アイメイト音楽家クラブ主宰)
田中健(ピアノ・第1回ウィーンオペレッタコンクール最優秀伴奏者賞受賞)

【記念講演会】「佐藤太清の絵画ー水の心象」
日時:2023年5月20日(土)14時から15時30分まで
会場:1階講義室
聴講無料 先着40名様(13時30分より整理券配布予定)
講師:安田晴美(美術史家・福知山市佐藤太清記念美術館顧問・佐藤太清 孫)

【ギャラリートーク】
日時:2023年5月27日(土)14時から15時まで(予定)
会場:板橋区立美術館 展示室
※事前予約なし

●巡回情報
2023年7月1日(土)-  8月20日(日)八幡浜市美術館(愛媛)
2023年9月10日(日)― 10月22日(日)福知山市佐藤太清記念美術館(京都)